情報操作とかされてる気はしないけど2019/05/25 16:20

北朝鮮だと一般の国民はずいぶん国から情報を制限されているんだろうなと思います。
資本主義の国々の豊かな暮らしぶりとか、多種多様な娯楽のことなんかを知らずに暮らしているんだろうなと想像します。

中国も、グーグルなどの検索エンジンが使えないらしいですね。北朝鮮ほどではないにしろ、やはり世界中の情報が自由に手に入るわけではないようです。

そういう国々と較べて、私自身は開かれた国である日本に住んでいる善良な一市民であるから、自由にテレビを見て好きなようにインターネットを利用してほしい情報はなんでも入手できると思っているのであります。

ただね、やっぱり誰かの意図によって、私のところに入ってくる情報は、やはり操作されたものなんですよね。意識的に選別された情報のなかで、自分の意見を形成しているのですよ。

何が言いたいのかというと、新聞にしろネットのニュースサイトにしろ、あまねく網羅して偏りなくニュースを発信している所などないといってもいい環境なのだなあ、という事です。

たとえば芸能界の話でも、女性アイドルグループで起きている事件が連日報道されれば、個人的に関心がなくても世間一般では大事件なんだなと感じるわけです。逆に、ニュースのヘッドラインに並んでいない事は、関係者でもなければこの世に起きていない事と同じです。

嫌いなタレントでも毎日のように言動が報道されれば人気があるんだろうなと思うのですが、あまりに頻度が高かったりニュースの内容が薄かったりした時に、ああ、ニュースも営業広告の手段の一つなのかもしれないなと疑いの気持ちも生まれたりはしますが。

これが国際情勢とか政治の話になるとどうでしょうか。
目に触れるニュースから情報を得て、自分の意見が形成されます。入ってきていない情報は活用されるはずもなく、得た情報の中では適正な判断であっても、他の情報があれば意見は変わる可能性もあるわけです。

ニュースは中立で事実のみを伝えるというジャーナリズム精神がどの程度尊重されているのかは知りませんが、ネットニュースでも新聞でも、意外とどこも主義主張や判断・見解が情報にくっついて提供されています。目にする新聞、ネットの特性が自分の意見形成に少なからず影響しているというべきでしょう。

日本においては、お金の絡みがありますよね。新聞社もテレビ局もネット事業者も、国営でないからイデオロギーの押しつけや国の都合のプロパガンダはありませんが、代わりに、支持団体やスポンサーの利益を守る事が前提条件のように存在します。営利企業である為に、売れる記事が価値を持つ傾向もあります。お金を払うから、という広告記事も蔓延しているでしょう。

とすれば、日本にいてさえ、ニュースに操られている自分というものに気づきます。

北朝鮮や中国、韓国との関係がぎくしゃくして久しいですが、我々がかの国のみなさんの考えを身勝手だったり傲慢に感じるのは、そういう情報を与えられている操作の結果にすぎないのかもしれません。

芸能ニュースも政治のニュースも、提供側のさじ加減で我々一般庶民の関心事くらいはたやすく操作できるだろうなあと思う次第です。

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