K-POPと嫌韓と2019/05/13 22:18

実は私もファンでした  少女時代
韓国に関するニュースをちゃんと見聞きしていれば、理解しがたいほどに身勝手な物言いで嫌悪感を抱くのが普通の感覚だと思います。管制レーダー照射の件も、慰安婦の件も、徴用工の件も、冷静に客観的に事態を見極めようと思って努力したところで、やはりこれはありえない言いがかりだという判断に至ります。

私ももう還暦になりますが、この年齢だからこそ、国際的な政治や経済のニュースにも関心があるのかもしれません。
考えてみれば、若い頃は芸能界の話題や流行りの車やバイク、服やグッズに詳しくなる為のニュースを見るのに忙しく、国内の政治経済や国際関係の話などはよほどの事でもなければ興味を持てなかったように思います。

今の若い人たちは芸能人もファッションも韓国製に大きな関心を持っています。私のように韓国の言動に気持ちを逆撫でされている多くの日本人から、なんてバカなんだ、日本人として情けない、といった諦観を含んだ罵声を浴びせられて、それでも好きなものをとおざけるほどに気弱でもないようです。
民間と政治は別だ、とか、やみくもに嫌っているから問題が解決しないんだ、とか、音楽や芸術は国を超えてお互いを繋いでくれる、などと、嫌韓の意思表示をヒステリックで頭が悪い行動だと非難します。

嫌韓の側からは、K-POPなどにキャーキャー熱をあげる日本の若者がいる事が、世界情勢もわからずプライドも矜持もないミーハーなバカで情けない、というブーイングが鳴りやまない感じです。

若い人は自分が価値を認めたものを支持すると表明する事がアイデンティティーになるし、歌やダンス、ファッションや化粧、芸能人や芸能界に強い関心を持つのも若さ故というところもあると思います。
そういう需要が確実に存在しているという事です。

で、日本の芸能界はその需要に対して、価値あるものを提供する努力を怠ってきた、というのがいまの状況の元凶だという気がします。
ダンスも歌も、日本のそれは「かわいい」を価値の中心として楽曲や歌手を提供してきましたが、若い人たちはそれだけでは足りず、カッコよさやクールさを求めていたのに、その需要には気付かないふりをして来たように感じます。

韓国の芸能はアメリカを意識して作り上げているだけに、ショーとしての完成度も高く、エンターテインメントとして価値が高いです。若い人だけでなく、ステージはお金を払って見るだけのパフォーマンスを提供しています。若い人が魅了されるのは、そういうハイレベルの芸能が日本にはないからです。韓国だから好きなわけではないのです。

日本の芸能界が内需だけで成り立ってきたのは海外では相手にされないレベルだった事もありますが、ネット環境が充実して世界各国のハイレベルなパフォーマンスが身近になった今、旧態依然のお遊戯会では若い人たちが満足しないのは当たり前の事です。

K-POPにはまる若者を取り返すのは嫌韓の風潮ではなくて、オタクじゃなくてもミーハーじゃなくても見て聞いて感動する歌やダンスなどのパフォーマンスを純国産で提供する事だと思います。

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